鉄道の整備士になるには? 特別な資格がなくても採用してもらえるのは本当?

鉄道の整備士になるには? 特別な資格がなくても採用してもらえるのは本当?

 

日常的に鉄道を利用していると駅員や運転士、車掌など、さまざまなスタッフの連携が見て取れますよね。しかし私たちの目が届かないところでも、列車の安全運行のために汗を流している裏方さんがいます。その一例が、整備士という仕事。今回は整備士に興味がある方に向け、その仕事内容や、国家資格の存在についてお伝えしましょう。

 

鉄道の整備士はきつい? 仕事内容ややりがいをチェック!

 

日本の鉄道営業法では車両の定期検査を行わなければならないと定められており、それこそが整備士の仕事内容です。検査する周期や部位、方法は車両の種類や構造、使用状況によって異なり、例として以下のようなものが挙げられます。

 

①列車検査(仕業検査とも)

数日周期で行う検査です。パンタグラフ(集電装置)、ブレーキ、ドアなどが正常に動くかチェックしたり、油や制輪子(ブレーキシュー)などの消耗品を交換したりします。異常を検知するためには機器だけに頼らず、人間自身で目視したり、実際に触れて確かめたりといった丁寧さが欠かせません。

 

②状態・機能検査(月検査、交番検査とも)

在来線の車両では3か月に一度、新幹線の車両では30日に一度か走行距離3万km以内のときに行う検査です。各機器や部品のカバーを外すなどし、列車検査よりも細かく調べていきます。この状態・機能検査までは車両を分解せず、そのまま運行できる状態(在姿)にて実施されることを覚えておきましょう。

 

③重要部検査(新幹線の車両では台車検査)

4年に一度(新幹線の車両では18か月に一度)、あるいは走行距離60万km以内のときに行う検査です。車両と台車を分離させ、モーターやブレーキといった文字どおり重要な部品を車両から取り外し、すみずみまでチェック。列車検査と状態・機能検査が一日で完了するのに対し、こちらは1~2週間ほど費やします。

 

④全般検査

在来線の車両では8年に一度、新幹線の車両では3年に一度か走行距離120万km以内のときに行う検査です。イメージとしては自動車における車検のようなもので、車両を完全に分解。点検と修繕はもちろん、車両に再塗装まで施し、新車同然のコンディションまで整えていきます。約1か月かかることもある、鉄道で最も大規模な検査です。

――列車はお客様の大切な命や貨物を運んでいるわけですから、事故を未然に防ぐために検査する整備士は、強い責任感がなければ務まらない仕事だといえるでしょう。部品のなかには重いものもあるので体力だって求められますし、打った音の響きで異常がないか調べる点検ハンマーなど、専門的な道具を使いこなせる技術も必要です。

 

とはいえ、見落としなくスピーディーに検査を終わらせられるようになれば自分の成長を実感できるでしょうし、ときには同僚たちと力を合わせてトラブルを解決する場面もあるはず。鉄道という交通インフラを縁の下で支える、やりがいの大きい仕事ですから、鉄道が好きな方は進路の選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。

 

整備士の資格は1級と2級に分かれている! できることを増やせば年収アップも?

 

大前提として、整備士を目指すにあたっては特別な学歴も資格もいりません。鉄道会社への就職を果たしたあと、じっくりと時間をかけて仕事を覚えていけばいいのです。誰にでも門戸は開かれているのが嬉しいところですね。

 

ただし、正式に整備士を名乗るためには「鉄道車両製造・整備技能士」という国家資格を取らなければなりません。さらなるスキルアップや資格手当、昇進につながる可能性がありますので、将来的には取得を視野に入れましょう。

そんな鉄道車両製造・整備技能士の資格は

 

●機器ぎ装作業
●内部ぎ装作業
●配管ぎ装作業
●電気ぎ装作業
●鉄道車両現図作業
●走行装置整備作業
●原動機整備作業
●鉄道車両点検・調整作業

 

このように区別されており、さらに1級と2級に分かれています。1級の受験資格は7年以上の実務経験か、2級合格後に2年以上の実務経験があること。2級の受験資格は2年以上の実務経験があることです。

 

いずれも学科試験と実技試験があり、試験内容も試験時間もバラバラ。例えば内部ぎ装作業1級の実技試験は「ドリル、タッパ、木工用工具等を使用して、化粧板をはり合わせ、骨体に蝶番を用いて組み合わせ、二つ折りの点検ふたを製作する」という内容で、4時間半もの長丁場になっています。

 

――今後、鉄道では自動運転やドライバレス化、駅の無人化など、機械が仕事をするようになりますが、整備は人間にしかできません。これからの鉄道が必要としているのが整備士なのです。

 

鉄道会社に就職しやすい専門学校といえば国際トラベル・ホテル・ブライダル専門学校(ITHB)!

 

特別な学歴も資格もいらないとはいえ、あらかじめ鉄道業界への知識を身につけておいたほうが、就職活動で有利になることは間違いありません。数ある工業系の学校のなかでどこに行こうか迷ったら、千葉県千葉市に所在する国際トラベル・ホテル・ブライダル専門学校(ITHB)の鉄道科で学んでみるのがオススメです。

 

ITHBでは鉄道業界出身の講師陣が一人ひとりのキャリアを考えてくれ、「鉄道業務実技」や「鉄道接客演習」といった実技系から「時刻表実務」のような座学系まで、少人数制授業を受けられます。

 

さらには鉄道シミュレータなどの設備をフル活用できるほか、地元企業の銚子電気鉄道や小湊鐵道とのコラボ授業や、JR東日本での実習も。卒業するころには、整備士として活躍するための基盤ができあがっていることでしょう。

ITHBの鉄道実習室

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