専門学校の特待生入試の面接でよく聞かれること7選!合格者の回答例も紹介
観光科
テーマパーク科
鉄道科
国際ホテル科
ブライダル科
エアライン科
夜間部
高校生が大学や専門学校への進学を目指す際に避けて通れないのが「入学試験」です。一般入試や推薦入試などが一般的ですが、「特待生入試」という試験もあります。特待生として入学する場合、入学金や学費の一部または全額が免除されるケースもあり、金銭的な負担を減らすこともできるため、高校生にとっては非常に魅力的な制度です。
今回はそんな特待生入試の攻略に欠かせない面接について、よく聞かれる質問や実際に専門学校の特待生入試に合格した生徒の回答例を紹介!これから特待生入試を受ける方はぜひ参考にしてみてください。
【必見】専門学校の志望動機の例文10選!合格するための書き方を解説!
目次
専門学校の特待生入試とは
専門学校の入試方法は各学校によってさまざまですが、大きく分けて「一般入試」「推薦入試」「AO入試(総合型選抜)」「特待生入試」の4つがあります。
一般入試
一般入試は、各学校・学科が定めた独自の方式により実施する入試方法です。基本的には募集人員が一番多い入試で、書類選考に加えて面接試験や筆記試験などを行うケースが多いのが特徴です。
推薦入試
推薦入試は、生徒が学校から推薦される形で受験する入試方法です。各学校からの推薦書や調査書による書類審査によって合否が決まるケースや、書類審査に加えて面接、小論文などの試験が行われることもあります。
AO入試(総合型選抜)
AO入試は、高校の成績や小論文、面接などで生徒の学力や人間性を総合的に評価し、入学の合否を判断する入試方法です。AOとは「アドミッションズ・オフィス」(=入学管理局)の略で、学校側が求める人物像(アドミッション・ポリシー)への適合性を見定めるのが特徴です。
特待生入試
特待生入試は、学校側が生徒を「特待生」として入学させることができるかどうかを判断するための入試方法です。一般入試の結果が優秀であった生徒が特待生として認定されるケースと願書とともに特待生選抜の申し込みが必要なケースがあり、申し込みが必要なケースでは生徒の在学時の成績や態度などを書類審査で評価されるほか、面接などの試験が行われることもあります。
特待生入試でよく聞かれる質問
特待生の入試では面接試験が合格へのカギとなります。事前にどんな質問が出るのかを理解し、対策しておくことが本番での成功や自信に繋がります。ここでは専門学校の特待生入試でよく聞かれる質問とその質問の意図について解説していきます。自分のよいところや魅力をアピールできるようにしっかりと予習しておきましょう。
「志望動機を教えてください」
学校側が志望動機を聞く意図は、志望者が特待生の意義や役割をしっかりと理解したうえで受験しているかどうかを確認するためです。特待生としての資質があるか、特待生にふさわしい学生であるかどうかを判断する目的の質問だといえます。
ほかにも学科ならではの「○○業界を目指そうと思った理由を教えてください」「○○の職種について知っていることを教えてください」といった形式の質問もよく聞かれることがあるので、準備しておくようにしましょう。
「自己PRをしてください」
学校側が自己PRを聞く意図は、志望者のこれまでの経験や持っているスキル、それを自校でどう生かしていくかを知るためです。自己PRはいかに自分を売り込めるかがポイントです。学校が求める人物像を理解し、それに合う内容で自己PRを練っていくことが大切です。
「長所と短所を教えてください」
学校側が長所と短所について聞く意図は、自分を客観視できているかを知るためです。長所や短所を理解できていると、学校での生活や職業体験時の業務などで自分の強みを伸ばしたり、課題を克服していくことができます。志望者がしっかりと自己分析をできているかを見定めるための質問といえるでしょう。
「周りからどんな人だといわれますか」
学校側が「周りからどんな人だといわれるか」と聞く意図は、志望者の特徴や人柄を客観的に把握するためです。志望者自身の視点と、周りからの視点が一致しているか、もしくはずれているかなどを判断する目的もあります。
「趣味はなんですか」
学校側が趣味について聞く意図は、志望者の性格や人柄を知るためです。自己PRや長所と短所についての質問からは見えてこないような一面や志望者の素の部分を知りたいという意図があります。
「学校やクラスではどんな存在ですか」
学校側が「クラスではどんな存在か」と聞く意図は、志望者が入学後に集団の中でどんな役割を果たせるか、どんな立ち回りができるのかということを判断するためです。専門学校や大学を卒業すると、社会人として世の中に飛び出すことになります。そういったときに社会人としての適性が備わっているかどうかを見極めるのがこの質問の目的です。
「挫折をして、乗り越えた経験があれば教えてください」
学校側が挫折を乗り越えた経験について聞く意図は、志望者の失敗や挫折をしたときの向き合い方や、そこから得た学びを生かして努力した経験があるかどうかを知るためです。社会人になると、仕事での失敗や挫折を経験する場面が必ず訪れます。そういったときにどのように行動できるか、どうやって反省を次につなげていくかという部分を掘り下げるのがこの質問の目的です。
特待生入試合格者の回答例
上述した専門学校での特待生入試でよく聞かれる質問に対して、実際に国際トラベル・ホテル・ブライダル専門学校に合格した生徒の回答例をご紹介します。これから特待生入試の受験を考えている方などは、ぜひ参考にしてみてください。
志望動機についての回答例
自分自身が学校の模範となる学校生活や様々なことへ積極的にチャレンジしていきたいと考え、特待生入試を受験いたしました。私は高校生活の部活動において主将を務めていました。部活内はもちろん、学校生活においても部員の模範となるような姿勢を心掛けていました。特待生に選ばれた後には、学校全体の模範となるような姿勢、資格の取得や実習など様々なことにチャレンジしていきたいと考えています。
(鉄道科 鉄道・交通サービスコース Mさん)
こちらのMさんの回答は自分がいかに特待生にふさわしい存在であるかということを、実体験のエピソードを交えてしっかりと伝えられています。入学後の意気込みなども力強く語られているのも面接官に好印象を与えられるでしょう。
自己PRについての回答例
私の強みは向上心を高く持っていて、努力を続けられることです。高校3年間合唱部に所属しており、うまくなりたい一心で日々自主練習に励んでいました。コツコツと練習に励んでいた努力が認められ、最終的にはパートリーダーに任命された経験があります。入学後も、また、社会人になっても高みを目指して努力を続け、成長していきたいです。
(ブライダル科 ウエディングプランナーコース Sさん)
こちらのSさんの回答は非常に端的に要点がまとめられており、なおかつ質問の意図を理解して回答がなされています。志望時の状態だけを伝えるのではなく、入学後、そして社会人になった後のこともイメージして回答できているのもよい点だといえるでしょう。
長所と短所についての回答例
私の長所は継続力です。小学生の時からサッカーを習っており、体力づくりを目的に週3日のランニングを現在も継続しています。体力づくりを心掛けていることで風邪を引くこともなくなり、中学校と高校は6年間無遅刻無欠席で過ごすことができています。
一方で、短所は諦めが悪く頑固になってしまうことです。サッカーの練習において自分の練習方法が「あまり効果を期待できないものだ」と助言をいただいたにもかかわらず、今までの努力が無駄になってしまうのが嫌で受け入れることができず、その後も続けてしまった経験があります。結果として、さらに無駄な時間を使ってしまったので、それからは周りの方からの助言を素直に受け入れ、時には諦めることも大切だと意識するようにしています。
(国際ホテル科 ホテルコース Mさん)
こちらのMさんの回答はサッカーという共通の話題の中で長所と短所をそれぞれ述べており、聞き手にとって非常に分かりやすい話の構成をしています。また、長所から得られたメリットや、短所から得られた今後の課題などについても触れられているのも素晴らしいポイントです。
「周りからどんな人だといわれるか」という質問に対する回答例
私は周りの人から「計画性がある」と言われることが多いです。高校時代は学業と部活、アルバイトを頑張っていましたが、どれもおろそかにすることなく、学校生活を送ってきました。宿題や課題の提出に加えてアルバイトの出勤日や部活の練習など、すべてに問題なく対応するには、計画的にスケジュールを組む必要がありました。社会人としては必須の計画性という能力を、このときに培えることができたと感じています。
(ブライダル科 ウエディングプランナーコース Iさん)
こちらのIさんの回答は、周りからの自分の評価にしっかりと合致したエピソードを伝えることができています。そしてその評価が将来社会人になった時にも生かせるものだと伝えられており、エピソードに説得力を持たせることができています。
「学校やクラスではどんな存在ですか」という質問に対する回答例
おでんの大根のような存在です。私は時間をかければかけるほど味がしみる「おでんの大根」のように、時間をかければかけるほどクラスに溶け込み、最終的にはクラスに欠かせない存在になることができます。私の高校の文化祭では毎年クラス演劇があり、1年生の時は通行人Bだったところから、高校3年生の時にはクラスの満場一致で主演を務める存在になりました。
こちらの回答は、思わず面接官も笑ってしまう、あるいはさらに話を聞きたくなるような面白い回答ですね。難易度が高い回答例ではありますが、人とのコミュニケーションが軸となる仕事を目指す専門学校においては、非常に効果的な回答となるはずです。ふざけすぎるのはもちろんNGですが、このくらい面接官の心をつかむエピソードを準備しておいてもよいかもしれませんね。
国際トラベル・ホテル・ブライダル専門学校(ITHB)で特待生入試を受けよう!
今回は専門学校の特待生入試について、面接でよく聞かれる質問や合格者の回答例などをご紹介しました。一般入試や推薦入試とは違い、高いハードルが求められる特待生入試の面接で必要な対策や準備などについてお分かりいただけたのではないでしょうか。今回ご紹介した質問や回答例だけでなく、マナーや言葉づかい、姿勢なども意識していくことで、より合格へと近づいていくことでしょう。
各高校の優秀な学生が応募する特待生入試に合格するのは狭き門ではありますが、特待生として学生生活を送ることができれば就職試験の際などにも大きなアドバンテージになることは間違いありません。
国際トラベル・ホテル・ブライダル専門学校(ITHB)では、入学時だけではなく、2年時からの特待生制度活用が可能!ITHBのウェブサイトには出願についての詳しい説明を記載しています。また、学校説明会やオープンキャンパスなどでは特待生として生活している在校生に話を聞くチャンスもありますので、興味がある方はぜひ参加してみてくださいね。